鉄道コムおかげさまで鉄道コムは25周年

JR西、ホームと列車の段差を埋める自動スロープの現地検証を実施

2021年11月17日(水)15時4分

JR西日本は17日、車いす利用者の乗降支援用として開発を進めている「可動スロープ」の現地検証を実施すると発表した。

可動スロープは、ホームと列車の段差や隙間を埋めるための装置。同社が開発中の装置では、駅の「列車検知センサ」が列車の到着を検知すると、スロープ先端のセンサーが乗降口とホームの距離を計測。スロープが自動で展開し、段差や隙間を埋める。また、乗降完了後に車両のドアが閉まると、スロープは自動的に収納する。加えて、「旅客検知3Dセンサ」や「スロープ先端部接触検知センサ」を設置し、装置稼働中の乗客の転倒や挟み込みを防止する。

可動スロープのシステム概要
可動スロープのシステム概要
可動スロープの安全装置
可動スロープの安全装置

車いす乗降支援用の可動スロープは、京急グループの京急ファインテックが、リモコンで操作する「ラクープ」を開発。沖縄都市モノレール(ゆいレール)などが採用している。また、ホームと列車の隙間を埋める装置としては、東京メトロなどがホームドア開閉に連動する「可動ステップ」を導入している。一方、JR西日本の装置は、列車の到着から出発までの一連の流れにあわせ、自動で段差と隙間の両方を埋める装置となっており、完成すれば鉄道事業者では初の導入事例となるという。

現地検証は、11月21日から2022年2月中旬まで、JRゆめ咲線桜島駅にて実施。屋外条件や、実際のホーム環境での動作安定性の確認、本装置を利用する乗客の利便性について検証するとしている。

2021年11月17日(水)15時4分更新

鉄道未来インデックス

鉄道コムおすすめ情報

画像

夏臨の185系はわずか2列車のみ

2024年夏の臨時列車では、185系の充当列車は「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」のみ。今後どうなるのでしょうか。

画像

デビュー20年超の東急車リニューアルへ

2024年度設備投資計画で発表。3000系以外も対象に?東急広報へ聞きました。

画像

近鉄新型の形式名は「8A系」

新型一般車両「8A系」。2024年10月に奈良線・京都線でデビュー。2025年度には名古屋線にも。

画像

「表定速度」日本最速は?

「表定速度」が最も速い列車は? 新幹線と在来線の各列車を見る2024年度版ランキング

画像

あえて「車両が無い」鉄道写真

鉄道写真は、車両が写っている写真だけではありません。列車以外の鉄道写真の撮り方を、カメラマンの助川さんが解説します。

画像

5月の鉄道イベント一覧

新緑がまぶしい季節となりました。5月のプラン立てには、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。

画像

特急「185」投稿写真募集中!

185系による臨時特急「185」。みなさまが撮影した写真を大募集!投稿はこちらから。